「重力ピエロ」ロケ地巡り
いや~、仙台の余韻からまだ抜け切れず、社会復帰の難しいワタクシ。
「重力ピエロ」のロケ地巡りがこんなに楽しいものとは。やっぱり萌え要素は大事ですね。ロケ地の写真を見ながら未だニヤニヤしておりますよ。
で、お約束の詳細報告と写真アップです。
4月17日到着当日は雪っ。(^_^;)えっ、桜は…?と桜の花を楽しみにしていたのに、仙台上空から見える景色は銀世界。かなり焦りました。幸い、到着時間には雪は止み、路面の雪も解けていたので、空港レンタカーでまずは最初の目的地、「多賀城スターレーン」へ。
当初は一番遠い大倉ダムへ行く予定でしたが、やっぱり物語の最初に出てくる春が落書を消している場所を見たくて、飛行機の遅れを取り戻すべく、ちょっと贅沢にも仙台空港から高速を使って仙台港インターまで突っ走りました。
ここは、春が落書きを消していた「Can」のボウリング場。到着時14時30分頃。
駐車場はそのまま多賀城スターレーンの駐車場に車を停めましたが、そこに撮影カメラが設置されていたことは言うまでもありません。
建物名の「Tagajo」が消えているのはおわかりです?
仙台市内でなく、近隣の多賀城市のボウリング場ですが、地元の方の情報ですと、このボウリング上には春を演じた岡田将生くんのサイン入りボウリングピンが飾っているそうです。
次に目指したのは「泉水が葛城のマンション後に涙を流した歩道橋」なんですが、場所はわかっているのに駐車場が見つからず(近所のオートバックスはセール日だったのかめっちゃ車が多く停められませんでした(ρ_;)うううっ、いつかリベンジしたい)
ココでかなり時間をとってしまった。駐車場とかを探していると15分~20分ぐらいあっという間に過ぎてしまいます。
日没まで時間がないので、次に向かうことに。
そして到着したのがココ、原町商店街。時は既に16時。(^_^;)
春が消していた「Talk」の商店街
春が消していた「Talk」の落書のあった場所です。国道45号線から原町商店街に入るためには変則交差点にて、初めて行く人にはちょっとわかりにくいかも。
しかも一方通行のため、入り口を間違うとバックできないのでご注意ください。
放火現場の駐車場もすぐ横です。
放火現場春が消していた「Talk」の商店街
本当はこの場所から映画クライマックスの「Gets Attacked」の落書のあるJR車両センターはすぐそばだったのですが、日没までの時間を惜しみ、先に確実に場所を把握しているところから…ということで、今回一番楽しみにしていた場所に向かいました。
そうです、冒頭の桜舞う中、春が校舎から飛び降りた場所です。
しかし一番その風景の変わり様にショックを受けた場所かも。Σ( ̄ロ ̄lll)
校舎が取り壊されたのはしっていたけど、ホントきれいさっぱりなくなってました。
事前にGooleのストリートビューで確認しておかなきゃ気づかなかったかも。
到着16時35分頃。
春と泉水の登場シーンの桜のある校舎跡その1春と泉水の登場シーンの桜のある校舎跡その2
こうしてみるとカメラの位置の違いがわかるなあ。(^_^;)
ああ、でもこうして泉水と春のいた場所に来れただけでもハイテンション。気温は3度~5度とのことでしたが、車で移動していることもあってちっとも寒くありませんでしたね。春と泉水が訪れた放火現場のたまやばし
後ろに見える茶色の建物が高等裁判所です。この近くに泉水と春がいたレストランもあったのですが、これまた店は日没後でも回れるとばかりに次の目的に向かいました。
後々で考えれはもっと効果的な回り方もあったとは思うんですが、なにせ飛行機の到着が遅れ、なおかつ日没までの時間を思うと、夜の写真撮影でもよいところと場所が確定していない場所は後回し。確実に場所を把握しているところを先に回る段取りに急遽変更したのですよね。でも結果、それが正解だったと思います。
そして次は泉中央へ。ここから約30分なんですが、ああ、しっかりラッシュ時に捕まってしまいました。(-_-;) 到着したのは18時20分…。く、暗いっ。
ま、映画のシーンも夜なんでいいかと思いましたが、デジイチ撮影は感度1600で撮りましたよ。
泉水と春が放火犯を張り込んでいた公園
ああ、ここに泉水と春がいたのね…と一人身悶える怪しいオバサン。ええ、ひとけのないことを確認して、ちゃんと赤外線リモコンで自分の記念撮影もしましたよ。(爆)
「Ago」の落書があった中古CD・レコード店
当たり前なんでしょうが、映画のロケが終わったら、壁の落書きはすべて消されています。
あ~、残っていたもっと萌え~っっっ(^_^;)なんでしょうけどねえ。ああ、残念だわ。
さてやっと仙台2日目の朝です。朝はすがすがしく6時30分起床。ホテルの駐車場の出し入れが朝7時から夜24時までなので、出発時間を7時に設定。
意外と旅先ではテンション高めで疲れますので、無理はしないことですね。たっぷり就寝時間をとって(自宅にいるときよりはちゃんと寝たっ)出発~…と言いたいところだけど、実はこのホテルのまん前が「重力ピエロ」のロケ地でもありました。
あら、やだ、ビックリ。実はこれまったくの偶然でして「じゃらん」でホテルを探すとき、ロケ地が集中している仙台駅近くで、駐車場のある格安ホテルを探して予約していたんですよね。おかげで2泊しかも駐車場込みで9700円と格安でした。
ああ、これも運命だったのかも~と一人悦に入るワタクシ。撮影はもちろん朝7時。
次に向かうは大倉ダム。まだ雪が路肩に残っており、霧雨も降る悪条件。8時30分頃到着。
ひとけもなくて、ちょっとコワイ雰囲気。通り過ぎる車からはなにやらイタイ視線が…。
ええ、わかってますよ。霧雨の早朝、デジイチ構える怪しいオバサンですから。
次に向かったのは、場所が確定していない泉水の家。ココはロケ地マップにも記載されていない場所です。
地図を片手にめぼしい場所を探しました。インターネットのおかげでこの場所を知ることができましたが、自力ではまず探し出すことは無理でしたね。(ブロガー・そうくさんに感謝します♪)
うううっ、見つけたときの感動はひとしおだ~っっ。
「え?あの家って火事で燃えたんじゃ?」と言う台詞はお友達のTommyさんから。
確かに映画って虚構と現実の境がなくなりますよねえ。ちゃんと家は現存してましたよ。
しかしよくよく映画を見ていればちゃんと「北山の民家」って言ってましたね。(^_^;)
そしてその次もロケ地マップには記載されていない「Gets Attacked」の場所。
「JRの車両基地の下に書いてある」と春がヒントをくれていますが、ここは、映画の風景を元に、川、JR車両、高架下でのキーワードで3箇所を候補に。一番最初に向かった場所がビンゴでした。
「Gets Attacked」の高架下
もちろん、ジンジャエールを頼みました。映画と同様、お店の人が「甘口ですか?辛口ですか?」と尋ねてくれますので、もちろん「甘口」を応えたワタクシ。
こうしてみるとテーブルの配置が映画撮影のときと少し換わっていますね。
13時になってから、今度は壱弐参(いろは)横丁へ。
この店から徒歩5分ほどなので、駐車場に車を置いたまま、回りました。
放火現場を尋ねる商店街
古びた商店街のように思えますが、実はメインの商店街から入って抜けられる路地裏みたいな場所。シャッターが閉じた店も多かったのですが、意外に若いクリエーターにも開放しているようで、雑貨や革製品などのお店もあって面白かったです。
放火現場の「Go to」理髪店
そしてせっかくココまで来たのだからと、直接「重力ピエロ」には関係ないですが、「 アヒルと鴨のコインロッカー」のロケ地ともなった仙台駅まで足を伸ばして土産物を物色。
この後はV6コンサートで仙台セキスイハイムスーパーアリーナまでドライブがてら、また車を飛ばしました。
郊外は自然が多く、街中は都会で、住みやすそうな街という印象が強かった仙台です。
この街で、伊坂幸太郎作品が生まれているんだなあと思うと感慨ひとしお。千葉出身の伊坂さんが仙台に惚れ込む気持ちもわかるような気がします。
そしてホテルに戻った後にバーラウンジ゛「欅」(ケヤキ 泉水が葛城の煙草の吸殻をくすねたバー)に行く予定でしたが、2年ぶりのV6コンサートで疲れまくってしまったためあえなくダウン。そそくさとベッドにもぐったのはいいけど、早く寝すぎて夜中3時に目が覚めてしまった。…ってんで真夜中にiPodにて「重力ピエロ」鑑賞。ああ、なんて幸せなんだろう。
最終日、3日はやはりここも外せないってんで、松島に行って来ました。
朝7時出発で8時前には到着してしまった。
これは「ハチミツとクローバー」の竹本くんが自転車で立ち寄った場所というイメージがワタシにはあるのですが、気がつけば、これで三大名所の「京都天の橋立」「広島安芸の宮島」そしてこの松島と全部制覇したことになるじゃん。ああっ、日本人でよかったあ、ワタシ。
飛行機までの時間がまだあるので、せっかくなら海岸ベタを走っていこうと、七ヶ浜に目標を設定。そして七ヶ浜に向かう途中、これまた偶然にも「アヒルと鴨のコインロッカー」の本屋さんを発見。
思わず駐車場にて記念撮影。やっぱり仙台ロケだから、こういうことも多いんですね。
いや~、なんか嬉しかったわ~。
そして七ヶ浜。子供時代の泉水と春が遊んだ海です。本当は七ヶ浜花渕の別荘区域に、あの泉水と春の家があるのはわかっていたんですが、細かい場所まで特定できず。
ああ、あの別荘住まいの家も見たかったけどな、残念。
そしてこの後、12時過ぎの飛行機にて福岡へ。
これにてワタクシ、サト(る)の「重力ピエロ」聖地巡りの旅は終わりました。
映画一本でこんなに楽しめる自分がどれだけ幸せなのか実感できた旅でもありました。
また「アヒルと鴨のコインロッカー」や「ゴールデンスランバー」「ラッシュライフ」の映画も仙台ロケなんですが、やっぱり萌え度が大事なんでしょうねえ。
今回行かなった(行けなかった)ロケ地もあるので、また自分の中で「重力ピエロ」熱が再燃したら仙台に走ってしまうかも。
しかしこんなに素敵な映画を作ってくれた森淳一監督をはじめ、スタッフ、出演者の皆々様、そして原作者の伊坂幸太郎さん、本当にありがとうございます。
一ファンとしてこれからも「重力ピエロ」を愛していきます。
そして大好きな泉水と春に。
また会おうね♪